出演アーティスト
 
アーティスト:黒田晃弘
作 品 名 :『点字という名の絵画』
黒田晃弘 YOMI氏作品
黒田晃弘氏作品
一昨年、国内最大規模を誇る国際美術展「横浜トリエンナーレ05」で北海道から唯一日本代表アーティストに選出されたアーティスト。NHK新日曜美術館でも紹介されるなど現在コミュニケーションアートの第一人者として精力的な活動を見せている。人との対話や交流によって平面作品を創作する黒田晃弘氏がさっぽろアートステージでは札幌市内の盲学校を回り、盲人とのコミュニケーションによって彼自身、そして交流をもった盲人の方々にも点字を使った「読む絵画」を制作。
[ 作品について ]
地下のコンコースには点字ブロックがありますが、黒田氏はそれを指して「一生この上を通る人たちのことを分かりますか?」と問いかけます。目が見えないからこそ分かる世界があるということを、実際に触れて、体感して下さい。作品には点字で書かれていることの訳も添えられています。

 

アーティスト:YOMI(橋本理巳子)
作 品 名 :『ラブリー』
  YOMI氏作品
YOMI氏作品
アートとは直接関係のない理由でニュージーランド・オーストラリアに留学中、絵を描くことの楽しみに突然目覚め、表現活動の世界に入った珍しい若手女性アーティスト。帰国後2年経つが札幌を中心に展覧会のみならずライブドローイングなどパフォーマンス活動も行い、彼女の持つ自由奔放な明るい性格も手伝ってか若い世代の中で人気急上昇中。美術専門教育を受けていない彼女の作品は、その性格と比例し自由奔放な大胆な色づかいと荒々しい筆使いに加え、大量のクレヨンやオイルスティック、アクリルペイントによるマチエールで物質感あふれ、描かれるモチーフも全て突拍子のないラブリー(可愛い)なフォルムで動物が描かれている。
[ 作品について ]
明るくポップな色彩の、かわいいくまがずらりと並ぶ作品。ですが、近くで見ると荒々しいとも言えるタッチと、キャンバスからはみ出していきそうな迫力に圧倒されます。
中にはお腹に赤ちゃんくまのいる、ママくまもいます。YOMI氏自身がお母さんになられることとあわせて、見ているこちらもハッピーな気分になれる作品です。
アーティスト:斉藤 周
作 品 名 :『見晴らしのいい丘』
斉藤 周 斉藤 周氏作品
斉藤 周氏作品
北海道を代表する美術家のひとり。北海道近代美術館での「アミューズランド」展、「水脈の肖像ー日本、ドイツ、韓国の今」展などに出品し、ベルリンでも個展を開催。作品は多数の平面を壁に点在させるインスタレーションで、各平面作品はバラバラに配置されつつも全てがつながるストーリーが見え隠れする不思議な作品。
アートステージでは、約10mの壁面を使い平面作品によるインスタレーションを展開する予定。
[ 作品について ]
10メートルに渡って続くインスタレーションは、近くに寄ってみると何気ない日常の風景や、女性のしぐさといった、小さな場面を切り取ったものばかりです。
それぞれの間にあけられた空間に、物語を感じ取れる作品となっています。
アーティスト:高 幹雄
作 品 名 :『増幅する絵画』 
高 幹雄 高 幹雄氏作品
高 幹雄氏作品
ドイツ、ニューヨークでも個展を開催し、札幌の若者に圧倒的な支持を受ける平面作家。線による具象と抽象を織り交ぜながら絵画を増幅させていく。アートステージでは、約10mの完成作品を展示。
[ 作品について ]
下書きもスケッチも無く、紙に向かって一本の線を描くところから始まるという作品。
その描き方は高氏いわく「宇宙からのエネルギーを増幅させていく」とのことですが、引き込まれるような力強さと楽しさが、見ている側にも伝わってくる作品です。
アーティスト:武田浩志
作 品 名 :『ライトボックスアート』
武田浩志 武田浩志氏作品
武田浩志氏作品
北海道教育大学美術科を卒業後、国内外で数多くの展覧会に出品。北海道立近代美術館で開催された「国境を越えた美術の冒険」「FIX・MIX・MAX!」で高い評価をうける美術家。平面、立体、インスタレーション、など方法論も幅広く、最近ではライブパフォーマンスも展開。ファインアートの他、グラフィックデザインにも長けている武田浩志が、アートステージではコンコースに点在する電飾広告枠を使用し色彩豊かな抽象作品を展示。
[ 作品について ]
武田氏が手がけたグラフィックデザインや、そのスケッチなどをインスタレーションとして多数展開しています。
普段は完成された広告が掲示されるだけのライトボックスの中に、製作段階のグラフィックデザインが展示されているのも、とても不思議な感じを受けます。
アーティスト:はなこ
作 品 名 :『28min=15.1km』
HANAKO はなこ氏作品例

はなこ氏作品
札幌市在住のアーティスト、CG作家、ゲームクリエイターからなる3人のユニット。実写映像をベースとしCG,モーショングラフィックで加工を施し、街の風景などを編集し、スピード感あふれる映像作品で展開。さっぽろアートステージでは、コンコース内にプロジェクターを設置し、床面に映像作品を投影。スピード感のある映像はコンコース内で新鮮なコントラストとなるはず。
[ 作品について ]
札幌市交通局から特別に許可をもらって営業終了後に撮影をしたという、深夜の地下鉄を主題にした映像作品です。
スピード感あふれる映像は音楽のPVや映画のようでもあり、ドキュメンタリーのようでもあります。
アーティスト:伊藤隆介
作 品 名 :『木漏れ日』
伊藤隆介 伊藤隆介氏作品例
伊藤隆介氏作品
1988年、東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。同大学研究生(〜1989年)を経て渡米。1992年、シカゴ美術館付美術大学
(The School of the Art Institute of Chicago)大学院修士課程修了(MFA/芸術学修士)。主に映画フィルムの美術表現ミディアムとしての物質性、伝達メディアとしてのビデオの特性などをテーマにした映像作品(moving image)を制作するほか、美術や映像、漫画、模型などの視覚表現についての論評も手がける北海道を代表する映像作家。アートステージでは、彼の創り出す幻想的なシュミレーション映像をプロジェクターで放映。
[ 作品について ]
タイルの上に映し出されるのは、木漏れ日にも川面のきらめきにも見える静かな光。地下なのに、そこだけ天窓から光が差し込んでいるように見えます。
思わず避けて歩いてしまう方が多いようですが、遠慮せずに木漏れ日の中を歩いてください。晩秋に、夏の日差しを思い出せるかもしれません。
アーティスト:今村育子
作 品 名 :『わたしのおうち』
今村育子 今村育子氏作品
今村育子氏作品
昨年、北海道立近代美術館で行われた「FIX・MIX・MAX!」展で高い評価を受けると共に、今年3月に開催された札幌市主催の「札幌美術展2007」にも選考される。昨年秋には、S-AIR主催の海外派遣アーティストに選ばれメキシコに滞在し個展を開催。現在もっとも注目されている女性アーティストのひとり。作品は主にインスタレーションで、ノスタルジー醸し出す空間構成、さらにノスタルジーを光の造形で現すなど、幻想的な作品を展開。また、デザイン感覚もユニークなアイディアを持ち、アートステージではノスタルジー感覚とデザインが融合された作品を制作。
[ 作品について ]
地下鉄のコンコースにあらわれた大きな箱と、なんの変哲も無いドア。そっと開けて片目で中を覗き込むと、奥には光の漏れるドアがもう一つ。
ノスタルジックな光景は今村氏の記憶を再現したもので、「早く寝なさい」と入らされた子供部屋のドアを開け、家族のいる部屋を見ているという情況です。
箱の表面には、実際に今村氏の実家に張られていた壁紙を使っているそうです。
アーティスト:仙庭宣之
作 品 名 :『地下道にある風景』
仙庭宣之 仙庭氏作品例

仙庭氏作品
札幌を拠点に活動する仙庭宣之氏の作品(油彩画)は、飛行場、公園などをモチーフにありふれた風景を優しいタッチで描かれ、誰もが持つ記憶の1ページをふ と思わせるような作品。通勤で地下道を行き交う市民にはオアシスのような印象に映ることでしょう。
アートステージでは、油彩を壁 にインスタレーション。
[ 作品について ]
コンコースの壁に小さな窓があけられて、そこから見える風景を切り取ったような油絵が並びます。
水彩画のように淡い色合いで描かれた飛行機の窓や空港のガラス越しに広がる風景は、不思議なことに音の感じられない、とても静謐な世界です。
アーティスト:清治拓真
作 品 名 :『蚊柱の連凧のメモ』
清治拓真 清治拓真氏作品例

清治拓真氏作品
北海道大学を卒業後、札幌はもとよりドイツなどでも作品を発表し、その鋭い感性は高い評価を受ける造形作家。
特にFRP(硬化プラスチック)による造形はみごとなもの。アートステージでは、FRPを使用した抽象立体造形を制作。
[ 作品について ]
バスセンター駅側で、ふと天井の方を見上げると連凧がたなびいています。
普段ならあまり意識もしない、外から吹き込む風や地下鉄の起こす風ですが、目に見える形になると、また違った印象を受けます。
アーティスト:佐藤隆之
作 品 名 :『動物大行進』
  佐藤隆之作品例

佐藤隆之作品
クラフトデザイナーとして活動する佐藤隆之氏は、数分で動物や昆虫の切り絵をベースとした立体作品を完成させる達人。近くで見る者には、まるでマジッ クを見ているかのような驚きを感じさせます。その巧みさが多くの人を魅了し、今では趣味で始めた切り絵がファインアートとして絶大な支持を受け、今年6月には天皇皇后、両陛下がご列席し北海道庁が主催する「全国植樹祭」にも招待されるなど、その活動は高く評価されている。
[ 作品について ]
普段は広告の掲示されているライトボックスの中は、夢のような世界に変身し、ワニ、トナカイ、象などが色とりどりの紙から生まれ出て、まさに大行進を繰り広げています。
一つ一つハサミで切り出された動物は、見ている人にHAPPYやLUCKY、LOVEなどの幸せな気持ちをもたらしてくれます。
さっぽろの若手アーティスト100人展 アーティスト100人展の様子
FIX・MIX・MAX!
「まぼろし遊園100人展」
アーティスト100人展の様子
『まぼろし遊園100人展2』
札幌市内の若手アーティストを対象に100作品を選考し、
コンコース壁面において一同に展示。
100人の感性、個性で圧倒し、道行く人を楽しませてくれます。
 
[ 参加アーティスト名リスト ]
クーリー/村山 聡/久藤 エリコ/瀧井 寛子/米森ヒデキ/sali/山下 敦子/佐野 妙子/よねもと ことみ/水野 剛志/狩野 立子/川本 真也/ticco/minaco./川越 聖子/山本 美次/jobin/aru/HIROKO/菊地 和広/石川 亨信/西田 卓司/kotaro/篠原 泰子/太田 博子/Dr.ツクール/柏倉 一統/ミウラアヤ/駒澤 千波/H.T./徳田 直之/kensyo/ma-co/佐藤 史恵/GODA NAOMI/福嶋 宏/さとう あやか/タカノ ミナミ/浅野 美英子/影山 宏明/鈴木 萌美/しおり/kocco/miura/pater/aka-ne/枳穀 潔佳/ 山口 恵梨/サラサ/NATSUMI.k/今田 朋美/とがしはるか/千聡/めや ゆみこ/阿部 安伸/琴恵/ANNA/ゆうがん/山木 尚美/紅露 周平/keiko kawano/モリ カズノリ/今島 花恵/aki/toda/YUKI/坂田 幸代/田中 康晃/chibi./Nanoha/曜子/こんのあきひと/川又 江里夏/清水 皓大/FRIP PROJECT/イシクラ美萌菜/まつお/なおみ/小林 由佳/加集 麻奈美/内藤 ひな/パウ/ウリュウ ユウキ/吉井 見知子/Aki Yokoyama/工藤 一大/高橋 定大/Ree./丸山 悠/石井 誠/滑川 真由/本間 康恵/チQ/MASARU/アリゲ/小坂 祐美子/真田 真李/工藤 航/いずみ なおこ/ワタナベカズミ/平澤 朋美/タナダ☆タケオ/SHIN/sano yumiko

『チャレンジ!キッズ!
プログラム!』
アクションペインティングの様子昨年のFIX・MIX・MAX!の
アクションペインティングの様子
アートステージ特別企画「アート!ミート!マート!」との連動企画です。来場した子供たちを対象に「チャレンジ!キッズ!プログラム!」と題したアクションペイントイベントを開催し、そこで出来上がった作品を展示します。アクションペイントとは巨大な紙にペイント入りのゴムボールやペイントを染込ませた布を紙めがけてぶつけ、飛び散ったペイントの跡を作品にするものです。どんな作品が出来上がるかお楽しみに。
パフォーマンスアーティスト 
祭太郎
アクションペインティングの様子
祭太郎氏のパフォーマンスの様子
ウサギを模した帽子とショートパンツ姿のプロレスラーのようなコスチュームを身にまとい、ただひたすらに「受身」をとり続ける祭太郎のパフォーマンスは、強靭な魅力と面白さを持つ。最近では映画「男はつらいよ」に登場する寅さんのような「口上」も行い、格闘技の持つ虚偽を内在したエンターテイメント性が融合している。近年は、映像作品やインスタレーション等も展開。
パフォーマンスアーティスト 
近未来美術研究所
アクションペインティングの様子
近未来美術研究所の
パフォーマンスの様子
実験室で着る白衣を身にまとい、一見、科学の研究者に見せながらローテクなロボットを引き連れる4人組のアーティストユニット。パフォーマンス中はまったく笑顔を見せず何かの研究をしているまじめな4人組を演じつつ、逆にモニターを頭にするロボットがユーモアたっぷりのメッセージを文字データで放映。そのコントラストに誰もが笑顔。北海道を代表し、「たけしの誰でもピカソ」に出演して以来、全国のアートイベントに招待され人気急上昇中。