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TGRアカデミー2016 報告レポート

2016年のTGRアカデミーにて選ばれた信山E紘希さんより報告レポートが届きました。
TGR2017の授賞式でも簡単にご紹介しましたが、改めて行程およびレポート全文を掲載させていただきます。
※TGRアカデミーについてはこちらをご覧ください。

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信山E紘希(のぶやま ひろき) 24歳

【プロフィール】
「座・れら」所属。
TGRには「座・れら」の俳優として2011年より毎年参加している。
2013年に上演した座・れら『べっかんこ鬼』では俳優だけでなく演出助手も務める。

【行程】
行程
2017年
1月20日:東京着
1月21日:
東京芸術劇場にてNODA・MAP第21回公演「足跡姫 ~時代錯誤冬幽霊 ときあやまってふゆのゆうれい~」観劇
Bunkamuraシアターコクーンにてシアターコクーン・オンレパートリー2017「世界」観劇
1月22日:寄席 観覧
1月23日:札幌着

【レポート】
このレポートでは、私信山E紘希が今回TGRアカデミー奨学生として選出され、その奨学金を元に東京で観劇を行い、学んだことや豊富などを1000字から2000字程度で自由に書きます。行程や訪問先については一般公開されない報告書、または信山の公式YouTubeチャンネルであるChannel-Eをご覧ください。また、今回学んだことというのは前述の通り東京での観劇を行い、演劇についていくつか学んだことを指しますので、冬場の飛行機は欠航する可能性が夏場より格段に上がるからLCCの飛行機でもいくつか保険に入っておいた方がいいとか、もしくは欠航したときの返金対応などについて事前によく確認しておくべきなどということについては書きません。
NODA・MAP第21回公演 新作『足跡姫』~時代錯誤冬幽霊~を観ました。このお芝居には古田新太という俳優が出ていました。古田新太という俳優を観客はよく知っています。古田新太が野田秀樹という俳優の指示に従わないシーンがあるのですが、そこで客席から笑いが起きました。つまり、古田新太が野田秀樹に従わないというのは、舞台の上で起こったハプニングではなく、ただ古田新太がふざけているだけだと観客はよく知っているのです。チケットをたくさん売るプロの俳優は、その俳優がどういう俳優なのかということを、まるで普通のことのように知られているのです。認知度が高いと、それに応じた演技・演出が可能になり、それが内輪受けとよばれなくなるということでしょう。ただ、札幌においてアマチュアで芝居をやるとすると観客の絶対数が多い中で上演しないといけない制約があるので、なかなか同じ感覚で演出するのは難しそうです。
シアターコクーン「世界」というお芝居も観ました。お芝居の内容はともかくとして、正面席の半額の値段で観ることができる「コクーンシート」というところを予約していました。このコクーンシートは、劇場床面から考えるとおよそ三階にあたる高さで、しかもサイドから舞台を見下ろす形になるので、セットの奥が見える席です。舞台装置が回転して舞台転換するという演出があったのですが、その舞台装置が回転している裏で、スタッフの方が一生懸命舞台を回しているのが見えるので、たしかに高級寿司とか、その人のサイズをきいて発注するスニーカーとか、お揃いのスタッフジャンパーとかプレゼントして労をねぎらっておくのは得策だなと思いました。ただ見栄張りでやっているのではなく、士気を高めるということも、現場の長ならやるべきでしょう。
普段は俳優をしている私ですが、今回の行程はのちに演出として創造する作品をあたまにおいた上での観劇であったため、演出であったり、全体の進行を考えながらの観劇となりました。演出をした作品信山プロデュース「桃の実」の宣伝で伺ったラジオ番組の司会者の方に、「濃いメンバーを集めましたね」といわれたため、その現場では上記古田新太を札幌で~と考えた時の論とは逆になりますが、我々のことを知っているという前提を元に作劇し、一定の評価を得たと自負しております。また稽古中にはみんなで串カツを食べたり、演出のおごりでピザを食べたりして、士気を最後まで保って活動できました。ピザの領収証はアカデミーでは落ちないようなので、本当に僕のおごりです。今回学んだことは、どんな芝居で使えるとかそういうことではなく普遍的な物なので、2018年4月20日からパトスで行われる信山プロデュースの第二弾「櫻井さん」でもyhs櫻井さんとかと仲良く頑張っていきたいと思います。

信山E紘希
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以上、TGRアカデミー2016の報告レポートでした。
今回の観劇経験で吸収したことを生かし、札幌演劇界で大活躍してくれる日が楽しみですね。

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