SAPPORO ART STAGE 2016



ART STREET NEWS


ART STREET作品紹介(1)             玉山拓郎、ケビン・ガフニー、山城大督、地主麻衣子

ART STREETの展示作品をご紹介致します。

玉山拓郎/インスタレーション

11-08_アートストリート_005
キャプションより
作品タイトル
The Wind Display
イメージの中に窓がありその窓の外にイメージを見る。
窓を少し開けると透き間風が流れ込みここもまたイメージであることに気付く。
あるいはイメージになったのかもしれない。ではここは何だったのか、考える間も無
くイメージの中でイメージを見ることになる。
目を閉じてもそれは繰り返すだろう。さらには過去にも未来のもまぶたの外のイ
メージと混ざり合ってどこまでも続いて行く。何かを知るよしはもはやいつどこを
どう掴むかでしかないのかもしれない。そうしてやっとイメージを留めてもまた窓
の外に別のイメージがあって・・・その繰り返しが続いて行く。

 

ケビン・ガフニー/映像作品

11-08_アートストリート_019
キャプションより
作品タイトル
A Numbness in the Mouth(口内のしびれ)
A Numbness in the Mouth(口内のしびれ)は気候変動により農業生産性が高まった島国、
近い未来のアイルランドが舞台となっている。政府の食料省代表グラーニアは、配給が強
制となることを、アイルランド語で伝える。記録的な小麦収穫量によって市場には小麦粉
の余剰が出たため、需要と供給の経済均衡を保つため、市民は一人当たり1日5ポンドの
小麦粉を消費しなければならない。この政府による消費支配に従い、映像はこの製粉所の
従業員であるリリーが、機械が振動するそばで自分の頭の上に粉をふるい掛けている場面
に移る。そのうち、食物が彼女の感情にいかに影響を与えるかを反映するように彼女はオ
レンジゼリーの容器の中に浸かる。

ダブリンにあるストロベリー・ベッズのシャックルトン製粉所では、主役2人が製粉所で
の女性の役割りについて探し求めると同時に、食物とその生産の関わりについて、独白や
比類したシーンが連続して示される。製粉所の下には、製粉所が1998年に運転を終え
るまで、200年もの間、製粉を続けてきたことを示すように(過去製粉所に動力を供給
していた)リフイ川が流れる。製粉は12世紀からずっとそこで続けられてきたものとさ
れている。製粉所の従業員のほとんどは男性で、女性たちは製粉したばかりの粉を検査す
る試験室で働いていた。

 

山城大督/映像スクリーニング

11-08_アートストリート_012
キャプションより
作品タイトル
北川義隆|2014年8月29日(4min,2014)
京都府亀岡市の障害者支援施設”みずのき”に通う北川義隆くんは、「週に一度、1時間、
ダンボールを刻み、水に浸し、ゴミ箱に捨てる」ことがこの数年の習慣になっている。
その行為を記録した映像作品。「行為の記録」シリーズ1作目。(大城大督)
撮影・編集:山城大督 協力:TURN展実行委員会、日本財団

佐藤初女|2014年9月30日(13min,2014)
青森県岩木山のふもとにて、「森のイスキア」を主宰していた佐藤初女さん(2016年2月
1日死去、94歳)。その主な活動は、訪れる人々に「食事」と「対話」の場を提供すること。
仕込みから、招き入れ、食事、対話、見送りまでの一連の活動を記録した映像作品。
快く撮影に応じてくださった佐藤初女さん、ご冥福をお祈りします。
(山城大督)
撮影・編集:山城大督 協力:佐藤初女事務所、TURN展実行委員会、日本財団

藤岡祐機|2015年7月2日(5min,2015)

熊本市で、切り紙作家として活動する藤岡祐機くん。その制作活動は、深夜に始まる。
クレヨンで着色した紙をハサミで極細に切り刻み、超絶技巧の裁きにうより、一つのオブ
ジェのような半立体物が完成する。戯れるような気ままな軽やかな「時間」を記録した
映像作品。藤岡祐機ホームページ http://fujiokayuki.com
(山城大督)
撮影・編集:山城大督 協力:藤岡祐一、藤岡浩子、藤岡祐機、保坂健二朗

アプローズ南青山/就労継続支援B型事業所|2016年2月22日(12min,2016)
アプローズ南青山は、フラワーアレンジメントの技術を身につけながらはたらく支援
事業所で、2014年に開設された。事業所が運営する花屋「BISTARAI BISTARAI
(ビスターレ・ビスターレ)での、1日のレッスンの風景を切り取った映像作品。
2015年の制作以降、現在も事務所へ通い、映像ワークショップを行うなど交流
や撮影が継続されている。(山城大督)
撮影・編集:富田了平、山城大督 編集:山城大督 協力:一般社団法人アプローズ、
TURNフェス

 

地主麻衣子/インスタレーション

11-08_アートストリート_023
キャプションより
作品タイトル
新しい愛の体験
この昨日は2016年3月に行われた公開撮影の映像を構成したヴィデオ・インスタレ
ーションです。公開撮影にあたって、チラシやインターネット上で、被写体と撮影スタ
ッフになってくれる人を募集しました。8人が被写体として、6人が撮影スタッフとし
て参加してくれました。今回は一番最初に撮影した対話を展示しています。スタッフ募
集のために書いた文章を以下に記載します。私たちはこの文章をガイドラインにして撮
影を行いました。
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これは、カメラ(第2の目)を使った「新しい愛の体験」を模索する試みです。期間中、
作家(地主)は体験希望者とともにギャラリー内で撮影を行います。「新しい愛の体験」
は観客に公開されます。
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思えば、思春期のころ、愛について知りたくて小説を読み始めた。
小説を読んでも肝心のところがよく分からなかった。今思いだすと面白いが、私が手に
とったのはゲーテの「若きウェルテルの悩み」だった。途中まで読み進めて、読むのを
やめた。当時の私にはここには求める答えがないような気がしたのだろう。今でも表紙
のデザインを覚えているけれど、最後まで読んだことはない。私は私が知りたい愛につ
いて教えてくれそうな小説を探しては読んだ。そして今もそれを続けている。
時々インターネットで愛について検索する。こんなことは馬鹿らしいと思いつつ、掲示
板に投稿された相談とそれに対する答えを読み漁る。何時間もそれに費やしたあと、納
得したような納得できないようなもやもやした気持ちを抱えたまま、止むに止まれぬ事
情により読むのを止める。(例えば、朝が来てもう寝なくてはいけない。もしくは、昼
過ぎになりそろそろ本当に起きなくてはまずい。など)こんなことをしても時間の無駄
なことは分かりきっていて、自己嫌悪になるけれど、これを数ヶ月に1度はやってしま
う。

愛とは何なのか?私はなぜ他人が定義する愛を知りたがるのか?

私はカメラを通じて人と話すとき、一番深くコミュニケーションできるような気がして
いる。愛について面と向かって誰かと話すなら、たぶんカメラ越しにしかできないだろ
う。そうしてないと緊張してとてもそんなこと話せない。今回の公開撮影では、カメラ
を通して、愛についてあなたと話してみたい。

(出演者)話す人:佐々木哲造、地主麻衣子
撮影する人:地主麻衣子、久保寺晃一、斎藤玲児
花と水を遣る人:二木詩織

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