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TGR 審査員の講評 【6】/有田英宗さん

審査員の講評、6人目は、審査員2年目の有田英宗さんです。
有田さんは年々注目が高まる札幌の人形劇についてふれています。
札幌のアートシーンの大きな特色のひとつといえる人形劇。
皆さんもぜひ劇場で体験してみてください!

(以下、いただいた原稿です)
アリタ

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 今年も多彩な人形劇が楽しめた。
人形浄瑠璃からフィギャア・アートと銘打ったものまで。
人形はバラエティに富み、カラフルだった。演出にそれぞれの工夫があり面白かった。

 その中で、いつも感じることは人形と遣い手の主張のバランスである。
人形より人間が見えすぎて興をそがれることがあった。

 ヒトが見えることが悪いのではない。動くヒトが人間として立ち現れると、人形はたちまち物体に転落する。人形は人間のように、人間は人形のように、両者の折り合いをつけるのは至難の技だろう。

 人形浄瑠璃の遣いは、古来 頭巾をかぶっていたが江戸時代から顔をみせるように
もなったという。遣いの人間としての魅力も見せるためだが、これができるのは奥義に属するようなことだろうと思う。

 今年は人形劇そのものではなくとも、ロボットの登場や着ぐるみ、動物のかぶり物を使った芝居も目立った。札幌座「禿の女歌手」はアフタートークで演出の清水友陽さんが役者の動きは人形劇風を意識したと語っていた。

 2011年に札幌で平田オリザ脚本・演出でアンドロイド演劇「さようなら」が上演された。この人間型ロボットを作ったのが大阪大学の石黒浩教授だ。石黒さんはロボットとは人の心を映す鏡だという。人は人に自分を投影して生きている。ロボットに投影される人の心とはどんなものなのだろうか。

  最新のニュースで 大手広告代理店がタレントのマツコ・デラックスをモデルに
忠実に再現したロボット「マツコロイド」を開発したという。この監修をしたのが石黒教授だ。「マツコロイド」はロボットタレントとして活動開始するという。
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(以上です)

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