【作品紹介6】藤沢レオ氏、山本雄基氏、ノメノン(札幌市立大学美術部)

500m美術館に参加している作家さんの作品の一部と
説明文をご紹介します。
最後は、金属造形家の藤沢レオさんと画家の山本雄基さん、札幌市立大学美術部ノメノンさんです。

藤沢 レオ(金属造形家)
作品タイトル
「知ルコトヲ知ル」
ある日、人が死ぬことを知り、同時に私が生きていることを知りました。
盲目的に理解していた日常の常識が、無知に限りなく近く、人が生きているということも希薄な事実になっていたのかもしれません。
「死」は、決して軽んずるものでも、畏れるものでもなく、常に「生」の一部であり、常に「生」を輝かせています。
今作では、種子をモティーフに「ゆりかご」と「棺」の二つのイメージを重ねました。
「命」を形成する「死」と「生」の両面性を表し、「生きる」こと、「生まれる」こと、「死ぬ」ことを重要に、大切に考えてもらえればと思います。

山本 雄基(画家)
作品タイトル
「プレインバブル」
平凡な日常の中にも、簡単に感じられることと、感じにくいことが複雑に絡み合っています。そんな中で、知らないうちにみえやすいものやわかりやすい事に多くの意識を向けていたり、
知らないうちにみえないことが大きく動いていたりします。
また、うそやほんと、リアルに感じられることとそうではないことなどが当たり前のように交ざり合い、
確かな判断や選択ができているのかすら、よくわからない気がします。
僕は、そのように感じる状況をそれなりに受け入れ、そこから肯定的な何かを見つけようと、
絵画制作を続けて来ました。
今回の作品では、日常で感じた要素をカラフルなまると透明のまるに置きかえ、
重層的な透明層の中に包み交錯させて不思議な空間を作りあげます。
何をみているのかわからなくなってくるような不安さと、色彩の交錯のリズムの心地よさが
同時に訪れるような感覚を狙い、それを絵画として成り立たせることで
自分にとって現実的な「モノ」となり、確かな存在感を強調させます。
日常を形作っている、複雑な事象や相反する事柄の存在そのものを受け入れられるような
絵画を感じて頂けると幸いです。

ノメノン(札幌市立大学美術部)
作品タイトル
「いとでんわ」
『いとでんわのあったかさ、なつかしさを思い出してください
いとでんわならきっと言えなかったあの言葉も伝えられるかもしれません。』