【作品紹介3】高橋俊司氏、河野健氏、小林麻美氏

500m美術館に参加している作家さんの作品の一部と
説明文をご紹介します。
3回目は、美術家の高橋俊司さん、画家の河野健さん、画家の小林麻美さんです。

高橋 俊司(美術家)
作品タイトル
「増殖をはじめる形」
大通公園とその周辺の風景を撮影した画像を印刷した名刺大の紙が素材です。
テレビ塔、垣根の緑、噴水、ビルディングなど10種類の画像を使用しています。
その印刷物をトランプ様に展開することで様々なイメージが浮かび上がり、
また、そのイメージが有機的に増殖するかのように拡がっていきます。
名刺大の紙を繋いでいるのは、ホチキスの針です。その針の光沢も表現のひとつです。
大通公園の連続した画像とホチキスの光沢は皆さんの眼にどのように映るでしょうか。

河野 健(画家)
作品タイトル
「mother leaf」
「sidewall」
「子供の時間」
「白湯」
「明日のために(2点)」

家族や自らの身近にあるものをモチーフとし、そこから感じられる根本的な問いを画面に託している。
描くものは日常の風景だが、どこか夢のなかのような、非現実性を感じさせる構成をとり、シンプルな構図と色彩によって印象深い画面づくりを心掛けている。
家族など身近な人物を描くとき、そこには「幸せとはなにか?」という問いかけがある。
光と影のコントラストが強い作品では光は幸を、影は不安を意味する。
「光が強いほど、影は濃く映る」
誰もが抱えているであろう、未来への期待と憂慮。その両方を抱えながら日々の営みは永々と続いていくことを感じとっていただきたい。

小林 麻美(画家)
作品タイトル
「見慣れない近所」
「前の駅で降りた人」
「片目でみた夢」

過ぎていく景色の中で
胸を刺す一瞬、目眩やねじれ、流すに流せない心の澱となった何かを
得体の知れないその形のまま残せたら、と思っています
私はその時に何を見つけて、何を見失ったのか
何を取るに足らないものとして、何を掬い上げたのか

くり返し同じシーンを描くことによって
自分でその瀬戸際の理由に気がつく時
理解し得なかった出来事や隣人を、急速に愛せたり共感できるようになります
そうすると不思議と、そのシーンから自然と離れることができるようになります

地下鉄の中で花束を抱えている女性のいる風景は
数年前から未だ離れられないでいるシーンです