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「心に残る体験と記憶」

●公認市民記者 清原章生(23歳・学生)

9日(日)に西区の生活支援文化施設コンカリーニョで開かれた「全国中学生映画祭プレ上映会」に行ってきました。
神奈川県川崎市の中学生の作品「リプレイ~戻る時計と進む少女」 、新潟県旧山古志村の中学生の作品「かけはし」に加え、札幌の中学生の作品「Page One」の豪華三本立てです!
どの作品からも“現在”を生きることに懸命な中学生の瑞々しさが伝わってきて、爽やかな気持ちになりました。

「Page One」は、小説を書くのが好きな主人公如月藍が、同級生たちと一緒に自分の書いた小説の森の中に迷い込んでしまうというストーリー。
「ハラハラドキドキとスピード感」を重視したというだけあって、BGMや効果音など映像以外の部分も工夫していることがわかりました。
芸術の森を舞台に、企画・編集を含めると約5ヶ月にも及ぶ期間を費やして作り上げました。

上映後は実際に作品を手がけた17名の中学生のうち、主演の井上莉那さん、出演した藤原菜南子さん、原案作成の平塚毬萌さん、カメラ・アシスタントの中村宥河さんにお話を聞くことができました。

井上さん藤原さんは、「役と実際の自分の性格が違ったので、演じるのが大変だった」そうですが、平塚さん中村さんも「三脚を持つのが大変」だったり、「原案が話し合いでやりあったりしてなかなか決まらなかった」など、苦労する場面が多かったようです。
撮影も3日間ほとんど立ちっぱなしだったそうですが、それでも「みんなで作品を作ることがうれしかった」「足が痛かったけど、みんながいたから元気が出た」と話してくれました。
みんなでひとつのことをやり遂げる充実感と、映画には映像で見えないところにもたくさんの人の力が注がれていることを肌で感じたようでした。

その後、上映会を主催したNPO法人北海道コミュニティシネマ・札幌代表の中島洋さんにもお話を聞くことができました。中島さんは3年前から「子供映画製作ワークショップ」というかたちで、子供の映像制作に携わっています。というのも、人間の感覚に直接働きかける映像は、子供の中に何かの体験・記憶のひとつとして残っていくことで、将来役に立つかもしれない可能性を持っていると考えているからです。

お話の中で何度も「いろいろなものの見方」「いろいろな文化」という言葉を耳にしましたが、そうした「ありとあらゆるもの」が存在する世の中の多様性を感じ、味わうのには文化が手っ取り早い、ということでしょう。
なるほど。多様性を感じ体に記憶される文化。
そう考えると、ありとあらゆるものに触れて世界を広げるには、映画に限らず「さっぽろアートステージ」という場は絶好の機会かもしれません。

(※写真は、上映会終了後に取材をしている清原記者。事務局スタッフが撮影しました)

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