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札幌舞台芸術賞
審査委員 講評&メッセージ①

札幌舞台芸術賞で審査委員を務めていただいた
皆様より個々に講評やメッセージをいただいて
おりますのでご紹介します。
1回目は松本悌一氏(劇評ブログ「シアターシンドローム」主宰)。
以下、松本氏からいただいた原稿です。
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乱暴に言って、
札幌の劇団は大きく分けて3つの傾向があると思います。

1 やりたい演劇をする劇団
2 芸術性を追求する劇団
3 エンターテインメントを追求する劇団

この傾向は、私が札幌劇場祭の審査対象で見た20本でも同じ。
あなたが見たいのはこのうちどれでしょうか。
そして、それはほかの多くの人が
見たいと思うものと同じでしょうか。

は、まあ、その人たちがやりたいだけですから、
どうそおやりになってください、という感じですね。
自分たちとその周囲にしかウケません。
でも、実はこれが一番数が多い。

2、3は、はクリアした上での話です。
当然やりたいという気持ちからスタートしているのですが、
それなりの淘汰も受けて、はてどうするかということです。

ここからはちょっと乱暴な意見ですが、
は、コアなファンが集まります。
ある程度ですが財政的にも、動員的にも達成感があります。
コアなファンは当然、演者側との距離が近くなり、
感想や意見もダイレクトに伝わるため、
演者側の精神的な満足も得られやすい。

一方は、コアというよりマスが頼り。
作品の(ロングランがない札幌の場合は、大概前作の)評判が
動員に大きな影響を与えます。
観客も演者も「面白ければいい」という考えなので、
面白くないと苦戦します。一部コアなファンとだけ付き合うと、
作品が面白くなくなってしまうため、
どこにも与しない相当な精神力が必要です。
演者側は好きに演じれば(ここに挙げたカテゴリー分けなど当然考えずに)いいのですが、審査としては、何を評価したらいいのでしょうか。

私としては、観客動員にほとんどの劇団が苦労し、
市民のほとんどが演劇など見たこともなく、
「札幌って演劇やってるんですか」としばしば言われる現状を鑑み、ぜひともエンターテインメント群に頑張っていただきたいと思っています。

まず多くの人が見に来てくれない限り、
学生時代に劇団旗揚げ→卒業後はバイトしながら演劇→
→30歳過ぎて肉体的にも精神的にもキツくなって→解散、
という流れに終止符は打てないと思います。

審査員にはいろいろな考え方の人がいますが、
私は札幌の演劇界が少しでも面白くなるようにと、
思いを込めさせて頂きました。
なお、個々の作品については
ブログを参照して頂ければ幸いです。

松本悌一

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